『ジェミニマン』感想・レビュー【ネタバレなし】上映形式多すぎ⁉︎ 劇場選びで面白さが変わる!?

どうもサムカワです。

前回の映画レビューが『スーパーコンボ』ってだいぶサボってたな…と。

当時まだ21歳でしたが、この間に22歳になりました。あぁ22歳って一番微妙ですよね。

果たして小学生や中学生の頃に思い描いていた22歳の自分になれてるんでしょうか……。自分がもっと若い頃って歳上の人とか見ると大きくて大人で、漠然と自分と地続きの存在には思えないような気がしてましたが、時間が経てばなっちゃうんですね〜22歳。(どんだけ嫌なんだよ)

 

ということで、今回はそんな若い自分と今の自分が対決する映画をレビューします(『LOOPER/ルーパー』じゃないよ)

 

今回レビューするのは『ジェミニマン

↑よく使われてるやつではなく、個人的に好きなポスター

 

制作:2019年
日本公開:2019年10月25日
監督:アン・リー
脚本:デヴィッド・ベニオフ
   ダーレン・レムケ
   ビリー・レイなど
出演:ウィル・スミス、ウィル・スミス、メアリー・エリザベス・ヴィンステッド、クライヴ・オーウェンなど
ざっくりしたあらすじ
凄腕スナイパー:ヘンリー・ブローガンは、人を殺すことによる精神の淀みに堪え兼ね引退を決意。そんな矢先、政府は彼の命を奪うため、最強の兵士を送り込んできた。その兵士はヘンリーの動きを完璧に予測しているかのような動きで手も足も出ない。それもそのはず、ヘンリーの命を狙う兵士とは、ヘンリーのDNAで作られた若かれしヘンリーのクローンだったのだ。
自分vs自分。経験vs若さ。果たして勝つのはどっちだ!

 

パンフレット:本作が挑戦した新しい撮影・上映技術についても詳しく載ってるので、映画史的な読み物としてもgood!

 

劇場

TOHOシネマズ日比谷(字幕3D + in HFR)

入りはそこそこ。多くもなく少なくもなくで、この手の映画ではまぁ普通ってくらいの人数でした。

 

MOVIXさいたま(字幕 ドルビーシネマ3D + in HFR)

やはりこの劇場はそれなりに入ってました。(理由はのちほど)

 

ユナイテッド・シネマららぽーと豊洲(2D字幕)

時期も時期だし、時間も時間でしたが、僕含め客は3人

 

この映画を語る上で、上映形式とか撮影方法とか、そういった技術面のことを抜きにはできないのですが、そこも踏まえて

Point1:単純に物語としてどうなのか
Point2:全く新しい映画表現の世界

という具合に要点を2つに分けてレビューしていこうと思います。

 

Point1:単純に物語としてどうなのか

本作のストーリーには特別目新しいものはありません。

そもそもジャンル映画はお決まりの枠組みの中で何ができるかが注目ポイントだったりするのでそこは別にいいんですが

本作においては、後述する技術的な面を抜きに、ただ物語とそのストーリーテリングだけを抽出してみると、けっこう面白くない映画になっちゃうんですよ…。

セリフは基本説明ばかりで、アクション以外のシーンはほぼすべてその説明をするためのシーンでしかないのがとにかく退屈。
それだけ説明に特化しているわりには、3回観た僕でもたまに意図の掴めないシーンもあったり…今のセリフはどういうノリ?みたいな。(そこはもしかしたら字幕翻訳の過程で生じたものかもしれませんが)

 

またアクション以外は画作りも単調で、会話シーンの脳みそ使わずに撮ったんか!?と思うような粗雑なアングルは退屈さに拍車をかけます。
画の単調さは予告編からもお分かりいただけるかと。

こんな画角のカットが多い↓
こんな感じで基本的に画面の中心にだいたい同じサイズ感で人を捉えたショットがたくさん出てきます。
もうこれ正方形でも通用する画作りなんですよ。
だからInstagramみたいな、スマホ的な画作りというか、お客さんの目が動かないので退屈なんだな〜と。

ただし!

ただアクションシーンはめちゃくちゃすごかったです。
バイフー”って言うらしいですが、(ガンフーみたいな)バイクで人を殴ったりするアクションが革新的で楽しい!
また、ワンカット内で起こるアクション数も多いのが注目ポイント!
まだ続く、まだ続く!!とワクワクが止まらないんです!!
ウィル・スミスの身のこなしのプロっぽさと、斬新な振り付けが織りなすめちゃくちゃカッコいいガンアクションも見所で、終盤のラスボスとのバトルなんか、敵のパンチやキックを至近距離から銃を撃ってガードするっていう今まで見たことないことやってて大興奮でした。
そんな感じで、アクションはすごいけど、それ以外は退屈な映画でした。
……しかし

Point2:全く新しい映画表現の世界

ここから本題です!

 

本作は映画史的にも今までにないことに挑戦しています!

それは全身フルCGの若いウィル・スミス!

…なのもそうですが、それも置いといて(それもすごいんですが)

 

120fps撮影&上映!

 

なんのこっちゃかもしれませんが、これは今までにないことなんですよ!

要は普通の映画よりもコマ数が多いんです!

 

普通の映画は一秒間に24コマ(24fps)

つまり24枚の写真から一秒間の動画ができているんです。

テレビではそれが30コマ

 

よく映画撮影などでスローで撮ろう!となったら60fpsで撮影します。

それを他の映像と同じ一秒間に24コマの器に乗っけると、倍くらいの速度になってスローになる…みたいな。

 

映画とコマ数の関係はそんな感じです。

 

あとは、みなさん夜に写真撮るときって手ブレしがちですよね。

カメラは暗ければくらいほど光を多く取り入れるのに時間がかかってしまうので、シャッターをおろす速度が遅くなるんです。

だから夜は手ブレしやすい。

 

同じ原理でスローモーションを撮ろうとすると、一秒間に普段よりも多くの枚数の写真を撮ることになる→光を取り込む時間が短くなる

なので、スロー撮影のときは、より明るくしないといけなく、多くの照明器具を必要としたりするんです。

 

だから本作はコマ数を増やしたことで夜のシーンの撮影が困難になることもあったのか、日中に撮影した映像を撮影技術や編集で夜に見せるということをやってのけているんです!

↑このシーンとか、本編観た方ならわかると思いますが、映画内では夜でしたよね。

 

そんなこんなで撮影された本作は、一秒間に120コマ

 

アニメでいう中割りが多くなった!みたいなことです!

そんな映像観たことない!観てみたい!ってなるじゃないですか。

 

だから僕は【3D + in HFR(ハイ・フレーム・レート)】と表記のある劇場で観よう!と思い、TOHOシネマズ日比谷に行ったんです。

ここですね。

んで、観た結果としては

コマ数が増えて動きがヌルヌルしてる〜!!!!

という感想が一番でした。

 

動きの多いアクションは、ハイ・フレーム・レートのおかげでとっても見やすい!

ですが、アクション以外はNHKのドキュメンタリーみたいだな〜というか、なんだか4Kカメラのプロモーション映像みたいだな〜と

 

ようは

映画っぽくないんですよ!

っていう違和感を感じまくったんです。

 

しかし!

よくよく調べると、日本にあるほとんどの映画館では120fps上映をしていないということが判明!

僕が観たTOHOシネマズ日比谷の3D + in HFRは60fpsだったんですよ!!(ちゃんとそういうところアナウンスしろよ!)

 

つまりは僕が観た『ジェミニマン』は本当の『ジェミニマン』ではなかったのです…ショック!

 

 

しかもさらに言うと「4K」「3D」「120fps」の三つの要素を兼ね備えた上映環境こそが真の『ジェミニマン』らしいんですが、その上映環境は現時点で地球上にほぼないそうです(そんなモンよく作ったな)

 

なので現状で最も理想に近い上映環境は「ドルビーシネマ(2K)」「3D」「120fps」

それを備えているのが、MOVIXさいたま大阪の梅田ブルク7、福岡のT・ジョイ博多の三館のみ!アホか!

ついでに言うと現在2019年11月14日の段階では大阪と福岡は上映終了していて、残るはさいたまのみ!!!!

 

だから行きましたよ!!

MOVIXさいたま!!!!!!

 

実は家から割と近かったことに気づきました(日比谷なんかよりずっと近い)

だって僕、埼玉県民だし。

 

さいたま新都心駅に隣接しているCOCOON CITYっていうショッピングモールの中にあります。

 

いや〜ドルビーシネマとかあるのになんで今まで来なかったんだろう。

 

絶賛公開中の『ターミネーター ニューフェイト』の方が観たいけど、120fpsの『ジェミニマン』のために我慢!

 

大好きな白石晃士監督の『地獄少女』はもう今週公開か!

と初めてくる映画館だからって変にテンション上がってパシャパシャ写真撮りまくってました。

 

国内でも貴重な120fps上映館ということもあって、未だにデカデカとポスターが貼ってあります。

 

結局「ドルビーシネマ(2K)」「3D」「120fps」で観た『ジェミニマン』は!?

最高でした。

最初に観た『ジェミニマン』とは別物ですよ。

 

60fpsのときに感じたヌルヌル感はなくなり、より肉眼で観ている景色に近くなっていました!

フレーム数を増やすことで“ジェダー”と呼ばれる3D映像の輪郭のブレが減るということもあり、クリアで観やすい3D映像で、これまで3Dに感じていた「見にくさ」などの不満要素を全部解消してきた!という感じ!

 

前述した画作りの単調さも、この形式ではあまり気にならなかったです。おそらく、この120fpsが効果的に活きる映像構成なんでしょう。

 

CGウィル・スミスとウィル・スミスが戦う場面はCGの粗隠しのためなのか夜のシーンが多くて見づらいよ!技術向上の成果を見せる映画なのに、なんか本末転倒じゃねぇか!!なんて思ってましたが、ドルビーシネマ特有の“黒”の強さなどによる陰影、明度の良さも合わさって、めちゃくちゃ見やすくなっていました!

 

やはり「4K」「3D」「120fps」で作られた映画なんだから、それに近い環境で見ないとダメなんだなと強く感じました。

それ以外の形式で観ても、それは『ジェミニマン』を観たことにはならないんですよ!

ワインをビールジョッキで飲むようなものです!何言ってんだ!!

 

一応2Dでも観てきたよ

仕事帰り、時間が合ったのとポイントが溜まってて無料で観られたということもあって、念のため2D(作り手の意図から現状最も遠い形式)でも観てみました。

時間帯もあってか、映画館に人がいない…

ユナイテッド・シネマららぽーと豊洲は仕事帰りによく行く映画館です。

 

どうせなら吹き替え版で観たかったのですが、それは時間が合わず。

2D字幕で観た結果ですが、これは……と開いた口が塞がらない面白くなさ……

 

きっと今後Netflixとかで配信されたのをスマホで観た人が「面白くねぇ」とか言うんだろうな…と悲しくなりました。

 

まず24fpsの器で120fpsの物を上映しているからなのか、めちゃくちゃ動きがブレて見えるんですよ。

だからアクションシーンとか、もう何がなにやら。

 

おまけに夜のシーンに関しては基本黒潰れしているような暗さで、後半の遺骨がいっぱいある地下でのバトルなんか、映画への興味をなくすほど見づらかったです。

 

あと3D映画を2Dで観たときあるあるなんですが、背景のはめ込み感が異常です。

プレビズでも見せられてるのか?と思うほど。

 

あと「ベッドは1つでいいのか?」と「本当は51歳だろ?」のギャグはドルビーで見ようが2Dで見ようがスベってるのは変わらず。

 

結論としては2D字幕で観る意味は皆無でした。皆無であることがわかったことが収穫です。

 

まとめ

●映画館選びは大切!

●MOVIXさいたまのドルビーシネマで観よう!

●アクションがすごいよ!

●話は普通だよ!(あんまり面白くないよ!)

 

って感じです。

 

あと言い忘れてたんですが、ヒロインのダニーを演じたメアリー・エリザベス・ウィンステッドさんが凛々しくてカッコよかったのが最高でした。

来年公開の『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』にも出演するそうなんで今から楽しみすぎます。

 

最後に

こんな長文誰が読むんだよ!ってくらい長いブログになってしまったんで、形式別で『ジェミニマン』を観ているときの僕のリアクションを再現してみました。

映画にちなんで僕のクローンも一緒に。

自分で作って気持ち悪くなりました(マジで)

 

次は心の底から面白い!と思えた映画をレビューしたいな。

4 Comments

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    2019年12月16日

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  2. […] まぁ好きじゃなきゃ3回も観ませんよって話なんですが(『ジェミニマン』も好きですよ!) […]

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  3. Your Fish Guide Tank Heaters
    2020年2月24日

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